■ひと手間かける楽しい暮らし   第41号
あるお葬式で開始を待っていたとき、遠くから音楽が聞こえてきました。
それは、日本の古い楽器、笙(しょう)・篳篥(ヒチリキ)だったのですが、聞いた瞬間にスピーカーから流れるのではない本物の音だと感じていたら、しばらくしてお坊さんたちが吹きながら入場してきて、やはり、そうなのだと判りました。
そして、判ったのは、もう一つのことは、かねて不思議に思っていた、浄土新宗のお経の独特な抑揚が、そのメロディーとぴったり符合することでした。つまり、これまで聞いていたおきょうのリズムは、笙、篳篥の伴奏の無い、いわばアカペラだったんですね。
ともあれ、本当の音と、スピーカーからの音の違いは、何故かは分からないのですが、質がちがうんですね。
インターネットでダウンロードしてヘッドフォンで聞く名演奏もいいですけれど、たまには息づかいが聞こえるほど近い距離でのライブなんかどうでしょうか。(き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第40号
我家は九州の友人から毎週、無農薬有機野菜を送ってもらっています。その中に時折、水辺で育つセリやクレソンが入っています。クレソンはサラダに,セリはおひたしにしていただきます。でも、食べたあと、残った根っこを捨ててはいけません。コップや余ったガラス瓶にセリたちを差し、水を入れて、光に近い窓辺へ置いておくのです。しばらくすると、アラアラ、切り口から新しい葉が出てくるではありませんか。1〜2週間もすると、元のような大きさになるんです。毎日育つ姿を見るのが楽しみです。さあ、これで料理の材料がまた1つ出来てしまいました。あなたも野菜のリサイクル、いかがですか。 (き)

■ひと手間かける楽しい暮らし   第39号

私たちは毎日食事をしますよね。断食という健康法もありますがず〜っとは続けられません。死んじゃいますから。食材にも色々ありますが、大切なもののひとつに野菜があります。栄養素以外に体内で作れないビタミンや繊維などを含んでいるのです。
昨年くらいから、会社で小さな畑を借り,社員・パートさんたちで野菜を作っています。生活のほんの一部分用でも、自分たちで食べるものを作るというのは、創る・育てる喜び、安心・安全の喜び、余ったら差し上げる喜びなどがあります。イノチの根元に近いものを自分で作るから、どこか深い満足感を感じるのではないでしょうか。それに加え、食べてオイシイのですから止められません。

■ひと手間かける楽しい暮らし   第38号
料理を作るのに必要なものの一つに、包丁・ナイフがあります。最近聞いたのですけれど、包丁を研いで切れるようにすることを知らない人がいるのだそうで、ビックリ。
切れない包丁はコワイですよ。切れないと力を入れる。入れると滑る。滑ると刃先が手に・・・。
研ぐのはもちろん砥石です。砥石を水で十分濡らしておいて、刃先を斜めにしてゆっくり前後にすべらせると、うっすら表面に付いていた錆も取れてピカピカに。お野菜に包丁を置いて引っ張れば、力を入れなくともすっと切れるのは嬉しいものです。
でもね、切れる包丁を見ていると、どこかぞくっとするような快感があります。何か切りたい、切りたい!おっとっと、あぶない、あぶない。    (き)



■ひと手間かける楽しい暮らし   第37号
自動車がピカピカなのは気持ちの良いものですね。でも、洗のは面倒。何年も洗わな〜いという友人も沢山います。
洗車機なんて便利なものもあるけれど、汚れはちゃんと落ちいし、お金が結構かかります。
やっぱり、洗剤をつけたブラシやスポンジで、手洗いゴシゴシ。
暑いときには汗もでるけれど、ガンコな汚れもサッパリ。後は、水で泡を落とせばピッカピカ。無公害洗剤ならばどこに流れていっても安心ですしね。
できれば、ちょっと大変ですが、ワックスをかけたいです。雨の日にはボンネットの上で水玉がルンルン踊ります。それを見ていると幸せな気分になります。
ア〜ア、きれいなのは気持ちがいい!


■ひと手間かける楽しい暮らし   第36号
速い、便利、簡単ってホントに楽しいなだろうかと時折考えます。
もし、日本からイギリスまでワープできたら、一粒の錠剤を飲むことで一日の栄養が取れたら幸せでしょうか。
船内をぶらぶら歩いてみたり、デッキで昼寝をしたりして何日もかけて行く船旅や、玉ねぎ・じゃがいも・お肉などをぐつぐつ煮込んで作り、親しい人たちと一緒に食べるカレーの方が嬉しいと思います。
一生を駆け抜けるより、あっちでぶつかり、こっちでころんで、というプロセスを楽しんでこそ意味がありそうです。
インスタントな人生より多少時間がかかってもゴージャスな人生を選びたいものですね。

■ひと手間かける楽しい暮らし   第35号
私たちは毎日の生活が忙しくて、じっと見つめることを忘れているのではないでしょうか。親しい人の鼻の形、耳の格好を思いだそうとしても、アレ、どうだっけ・・・?
テレビも見つめてはいますが、画面はいつも動いていますし、第一本物じゃないですね。
写真を撮ろうとするとき、フレームに囲まれたモノたちをじっくり眺めます。どんなものでもよくよく見ると本当に美しいんです。道路に落ちている木の葉、広場の隅にそっと咲いている小さな花たち、雨上がりの朝、クモの巣にはキラキラ光る水玉の宝石。その中心に座っている嫌なクモもよく見ると黄色と黒のバランスが素晴らしい。小さなものには神が宿るって、誰かが言ってました。
微細な世界には美しさがイッパイ!

■ひと手間かける楽しい暮らし   第34号
「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそゆるがるれ」(遊びのために生まれ、戯れるために生まれてきたのだろうか、その声を聴くと自分も揺すぶられそうになる)
 これは平安時代末期の梁塵秘抄(りょうじんひしょう)という歌謡集にある歌で、梁(はり)の上の積もる塵(ちり)さえ動くほどこころを揺さぶられる、という意味合いの歌集です。大昔の人はちょっとした日常のことにも共感できる豊かな感情を持っていたのでしょうね。
 「舞え舞え蝸牛(かたつむり)、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏破せてん、真に美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん」
 こんな歌謡を見ていると、イギリスの童謡集「マザーグース」を思いだします。やさしいような残酷な歌が多いです。たまには仕事の手を休ませて、こんな歌たちとしばし、ゆらゆらしませんか。


■ひと手間かける楽しい暮らし   第33号
会社の入り口に移動式緑化壁がやって来ました。幅80センチ高さ150センチ、下にポンプで汲み上げる水を貯める水槽があります。これは日本在住のベルギー人のペイザジスト(植物を中心とする空間設計士)グロッセ・リュックさんが作り、ある針灸クリニックに置いた2台の内の一つをいただいたものです。上に植物育成ランプをつけて、ラン等観葉植物、みつばなどを水苔でくるみ壁に植えてあります。そして、水槽には水を浄化する鉱物と微生物を入れて金魚を泳がせたら、植物も金魚も元気です。水槽内の藻を金魚が食べ、その糞が肥料として植物を育てるという、小さなビオトープが出来ました。
生物が清らかな水と空気で生き生きと育つ環境は素晴らしいですね。(き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第32号
筆記具は何をお使いでしょうか。私の場合、葉書は油性ボールペンで青色カーボン紙での複写葉書、表書きは筆ペンです。胸のポケットには黒赤2色と電子手帳用の3通りつかえるもの、会社ではすらすら書ける水性ボールペン、鉛筆も使いますね。情報整理のためのラベル用に0.28ミリの極細ボールペン、皆の意見をまとめるときに使う8色マーカーなんてのもあります。ビジネスではコンピューターでの文章が多いです。
 でも、落ち着いて丁寧な文章を書こうと思うときは、万年筆です。
心を静めて一文字ひと文字書いてゆくと何とも言えない境地になります。
差し上げる方のことが思い起こされ筆がすすみます。ゆっくりと楽しんで味わう至福の時間です。

■ひと手間かける楽しい暮らし   第31号
政府の医療制度の費用負担が大変だということで、最近盛んにメタボリックシンドロームという言葉が見受けられます。私もちょっとひっかりつつあり、なんとかしなくてはと思っていました。
で、最近ヨガを始めたんです。正確には「ヨーガ」と発音するらしいんですが、日本へは空海が持ち込んだようです。禅宗の座禅もヨガなんだそうです。
家でも毎朝やってます。血圧が高いけれども薬を飲みたくない、というのも始めた理由です。おかげで足に筋肉がついてきて、気持ちの安定にも効果がありそうです。週に2回程の教室通いと毎朝の訓練(?)もちょっと大変ですが、やっぱり体の改善・維持にも「ひと手間かける」ことが必要なんでしょうね。(き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第30号
野草摘みはいいですね。といっても春に土筆(つくし)を摘む程度なんですが。あ、たんぽぽの葉のサラダもちょっと苦みがあって大人の味でおいしいです。蕗の塔(ふきのとう)の蕗味噌、たらの芽やこしあぶらのてんぷらも最高です。
 野原でまだ胞子を飛ばす前のかたい頭のつくしをさがすのは楽しいものです。調理の前にさっと洗って土を落とし、袴(はかま)を取るのは面倒ですがちょっとガマンです。
ゴマ油で炒めて醤油をたらり。そこに卵を落とし入れかき混ぜたのもおいしいです。私の最も好きなのは、土筆のチャーハンです。胞子で薄緑色に染まったお米がなんとも言えない春の感じです。野草を食べると何か体の中にある毒素が出てゆくような気持ちがします。
季節の恵みに感謝! (き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第29号
どこの家庭でもお鍋や鉄板焼はガスコンロかホットプレートでしょう。わが家ではよく七輪で炭火焼きをします。ごく普通の七輪です。
七輪の上に金網を乗せて、まずは油揚げを軽く焼いてしょうが醤油でいただきます。その焼きたてのおいしいこと。
なんでもない油揚げが上等品のようにとても美味しくなります。エリンギ、はんぺんなどもいいですね。はまぐりなんか口をあけたところに醤油をたらり、たまりません。
まだ火が残っていたのでお餅を焼いたら、子供の頃火鉢で焼いたお餅と同じ膨らみ方と柔らかさで、懐かしく、火鉢が使いたくなりました。
炭に火をつけるのが少々手間ですが、焼きたて美味をいただくためなら気になりませんね。 でも換気だけには要注意!

■ひと手間かける楽しい暮らし   第28号
暑かった夏も過ぎ秋の気配を感ずると、妙に落ち着いて本が読みたくなります。
いや、テレビやマンガもいいですが、やはり夜更けに灯火の下で、人生ってなんだろうか、なんて考えながらの読書がぴったりの季節です。
あ、写真集や絵本なんかもいいですね。美しい風景や夢を育む絵も心なごみます。いやいや、どきどきハラハラ結末が気になってしかたがない推理小説もいいでしょうね。でも怖い小説は止めましょう。夜中のトイレに行けませんから…。
結局、人それぞれ、秋の夜長は好きな本を読めばいいんですね。ええと、私の好みは、ちょっとしたおつまみと、おいしいお酒を友にするという楽しみ方です。
どうぞ、あなたも読書を。

■ひと手間かける楽しい暮らし   第27号
ある晴れた真夏の午後、街から少し離れた森の中の木陰で椅子に座っていました。街ではきっと、にぎやかな「シャンシャンシャン」のクマゼミや暑さが身にこたえる「ジジジジ・・」と鳴くアブラゼミの音が鳴り響いているんでしょうが、ここでは、ミンミンゼミのやわらかな「ミィーンミンミン」やヒグラシのどこか寂しげな「カナカナカナ・・」がさわやかです。目には青空に流れる雲、耳には時折木々のてっぺんが風でゴオーッと鳴る音。
ここにこうして、何も持たず静かに座っていることの喜び・・・。ときには何もしない「ひと手間もかけない楽しい暮らし」がいいですね。


■ひと手間かける楽しい暮らし   第26号
「最近、古いジューサーを引っ張りだしてきて、毎朝にんじんジュースを作っています。人参だけでもおいしいのですが、リンゴも加えると最高です。
リンゴは違いますが、人参は九州の友人が宅配している無農薬、有機栽培です。生の人参はビタミン・ミネラルが豊富で、良質なオメガ3の多いオイルを少し加えると吸収が良く、より健康によいそうです。
ジュースなんてすぐ手に入るし、お店でも「キャロットジュース」って売っていますが、たいていは濃縮還元といって多くは煮詰めて、あとから水で薄めてあるものなんですね。
自分で作ったフレッシュジュースを飲むと、体が、いのちが喜ぶって気がします。さあこれで今日も楽しく仕事です。 (き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第25号
臭覚って、一番原始的な感覚なんだそうです。ですから、何かなつかしい香りをかいだとき、ずいぶん昔のことも一瞬にして思い出します。
積極的にいい香りを求めるとなると、香水やエッセンシャルオイルなどがありますが、最近ではアロマセラピーといって病んだ人を香りで癒すことも流行です。
どれか一つと選ぶとすれば、好みにもよりますが奥ゆかしいのは「お香」ではないでしょうか。
それも香りのきついものではなくて、日本製の柔らかなのが好きです。毎朝文机の前に座ってお香を焚きます。このところは白檀(びゃくだん)です。ゆらゆら立ち昇る煙を見ていますと心が落ち着き伸びやかな気持ちになってきます。さあ、今日もいい一日の始まりです。


■ひと手間かける楽しい暮らし   第24号
お花や植物が好きな人は沢山いらっしゃいますね。私の家にも会社にも、いつもお花が活けてありますし、植木もあります。
驚くことに彼ら(彼女ら?)はお水とほんの少しの肥料で生きています。我が家の28歳?になるゴムの木は鉢にほとんど土は無く、空中の水分を吸って生きているようです。会社の神棚の榊は毎日水を交換しますが、植木たちは1週間に1度の水遣りです。でも忙しくてついうっかり忘れてしまうことが年に数回ありました。翌週気づいて、あわてて水遣りしますが、土が乾いて鉢との間に隙間が出来ていたりして、「ごめんなさい」とあやまります。ものは言いませんが、彼らも私たちも同じこの地球で生きる仲間です。人も植物でもお互いの心を通じ合わせるとき幸せがやってくるのでしょうね。 (き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第23号
忘年会のシーズンです。今年はどこのお店でやろうかなって
考えているかも知れませんね。
でも、お金を払って食べに行くだけじゃなくて、自分たちで作
る宴会もいいものです。
最近、高原での手作り結婚式に参加しました。
広いお庭に、皆が持ち寄ったお酒・ワインに数え切れない料理。
とても食べきれません。
パイプを組立てた特設ステージの上では仲間のバイオリン
演奏が始まりました。見ている私たちは板を渡したいすの上。
二人のなれそめの人形劇に大笑いで腹が痛くなりました。
皆なごやかで楽しそう。こんな世界がいつまでも続いたらね。
ちょっと面倒でも、手作り宴会しませんか。  (き)

■ひと手間かける楽しい暮らし   第22号
「玄米おいしいですよね」って言うと、「ゲ・ン・マ・イ〜?」という疑問詞付きの返事が帰ってくることが多かったのですが、最近は結構流行っているようです。わが家ではガスコンロの上で,ごっついアルミ製の圧力鍋に陶器の容器の中に玄米と120%の水を入れ、カップ1.5杯の水で炊いています。天然塩とお酒少々を入れると一層おいしくなります。
別に漬け置きもせず洗ってすぐ約20分間炊いて10分間置いておくだけです。もっちりした玄米ご飯を肴にお酒を飲んでしまうことだってあります。
玄米は水に漬けておくと芽が出てくる生きている食べ物です。私たち動物はイノチをいただいて生きています。生命あふれるご飯を試してみませんか。


■ひと手間かける楽しい暮らし   第21号
「嫌じゃありませんか軍隊は」という歌を聞いたことはありませんか。こんな風に続きます。「金(かね)の茶碗に金の箸/仏様でもあるまいに/一膳飯とは情けなや」戦争中の歌ですね。
ご飯茶碗は陶器、箸は竹か木で作られたものが好きです。どうも直接口に触るものは、どこまでも自然に近い素材がいいようです。笹の葉でくるんだ笹寿司、桜の葉の甘い香りの桜餅。どちらも中の食べ物と包む素材がぴったりと合って嬉しいです。最近あまり使われないのですが「粋(いき)」という言葉があります。反対が「野暮(やぼ)」。風雅なこころは失いたくないものです。暮らしの道具にはちょっと気を使って気持ちよく、粋に暮らそうじゃございませんか、皆さま。(き)


■ひと手間かける楽しい暮らし   第20号
てんぷら、お好きですか。おいしいですよね。すでに揚げてあるのもいいんですが、やっぱり目の前でジュージュー音をたてている揚げたてがたまりません。付け汁に大根おろしとすりおろししょうがを少し。お塩だけというのもいいですね。
さて、具は何にしましょうか。海老やキスもいいですが、今の季節なら摘みたての野草でしょう。たらの芽、こごみ、つくしもいいかもしれません。昨日いただいたのは「こしあぶら」。たらの芽の尖ったところが無いような葉っぱです。さっぱりとしておいしいんです。自分で採ったものなら最高です。
食べるってことは自然のイノチをいただくことなんですね。感謝のこころで「いただきます!」。

■ひと手間かける楽しい暮らし   第19号
我が家の北の部屋には文机が置いてあって、その上には可愛らしいほど小さな観音様と、伊勢神宮と熱田神宮のお札が鎮座しています。毎朝起きるとその前へ行き、まずお線香を焚き、たっぷりのお水を替え、今日自分や伴侶・両親・会社に命をいただいていることに「ありがとうございます」と感謝します。誰にって・・・神様か仏様か宇宙か何かわからない大きなモノにです。
それから、会社の人々・お客様・仕入れ先様・友人・知人に恵まれていることに感謝します。
それは自分が自分だけではなくて、もっと大きな力、あるいは「縁」によって生かされ、動かされているってことへの御礼ではないでしょうか。
そのあと軽く体操をして出かける身支度をします。
静かですがすがしい朝のひとときです。(き)

■ひと手間かける楽しい暮らし   第18号
毎日の食事のとき何使って食べていますか。日本人なら圧倒的にお箸でしょうね。ところで外では仕方ないとしても自宅で食べるときは箸置きを使われていますか?そんなの面倒なんて言われるかもしれませんが、慣れればいいものです。お箸の先が濡れたのを机の上に置くのははばかられますし、持ったまま、なんて言う人がいるかもしれませんが、ちゃんと置いてゆっくり良く噛むと健康になりますし、頭も良くなるっていいます。その箸置きは買ってくるのもいいのですが、我家では拾ってきた木の枝・貝殻など、一番多いのは小石です。なんとも言えない自然な感じが好きです。海岸へ行くとつい真ん中がくぼんだきれいな小石を探してしまいます。
さあ、食事もゆっくりずむでいきませんか
■ひと手間かける楽しい暮らし   第17号
手紙を書きましょう。便箋でなくとも葉書でいいんです。
最近はEメールで済ませてしまうことが多いようですが、手文字はなかなか味わい深いものです。自分の字はきたないから、面倒だから、葉書が手元に無いからなど理由はいっぱいあるのですけれど、受け取った人の立場になってみましょう。
ホッとするんです、暖かくなるんです。書いたひとの気持ちが伝わるんです。
野口英世のお母さんが息子に外国から早く帰ってくることを願った手紙を見たときは感動しました。誤字もあり、たどたどしいのですけれど、心を打つのです。
涙が出そうでした。
寒い夜長には、誰かに葉書を書きませんか。

■ひと手間かける楽しい暮らし   第16号
手打ちうどんを作りましょう。大変?いえいえ手軽でおいしいのです。
小麦粉(1人90g)塩水(海水くらい、粉の1/4)を用意して、ボールに入れて1分間手でこねます。「30分間寝かせろ、足で踏め」なんて言いますが、イリマセン。耳たぶくらいのかたさになった玉に小麦粉を打ってめん棒で薄くのばします。更に小麦粉を売って、折りたたみ細く切ればそれでOK.。
パスタマシンがあれば、のばすのも包丁切りも不要です。
5分間ゆでて冷水にさらせば、ホントに自分が打ったのか!って言うようなおいしいうどんが、ほとんどタダで出来上がり。
海苔やお抹茶をまぜても彩りキレイです。冷たく冷やして、薬味にネギなんかいれたつゆをつけたら、あ〜あタマリマセン。


■ ひと手間かける楽しい暮らし   第15号
いま、机の上でブロッコリーのスプラウト(もやし)を作っています。台所からバットを持ってきて、キッチンペーパーを4〜5枚敷いて水を注いで,その上に種をパラパラと撒きます。直射日光を当てなければ明るいほうがいいようです。
今日で二日目です。ちっちゃな芽が出てきました。でもなぜか、お水がトロンとしてきたんです。説明書とおりに水を交換します。
自然って不思議ですね。お水をやるだけで今まで長い時間眠っていた「いのち」が湧きあがってくるんです。
5〜7日で出来るそうですから楽しみです。いのちをいただいて生きているんですね。私たちは。


■ ひと手間かける楽しい暮らし   第14号
わが家では、九州熊本の野菜を食べています。無農薬・有機野菜の宅配の仕事をする友人から送ってもらっているのです。旬のおいしくて安心・安全な食べ物が毎週届くのです。
でもね、時期の野菜が来るということは、スーパーマーケットで買ってくるのと違って、何がやって来るのか分からず、同じ野菜君が何週間も続くこともあり、逆に欲しいなと思うものが届かないということでもあるんですね。
しかしながら毎日その彼らをどうおいしく料理してやり、無駄なく食べてやるのかを考えるのも、大変だけど面白いのです。知識と知恵が必要です。それがこれからの時代を生き抜いてゆくのに大切なことのような気がしています。

■ ひと手間かける楽しい暮らし   第13号
聞くところによると、包丁もまな板もない家庭があるそうです。
そうすると毎日の食事は外食か、出来合いのものをスーパーマーケットなどで買ってくる、そしてプラスチックの容器から取り出して、食べる。ウ〜ン、そいつは少し面白くないな。食べる楽しみもあるけれども作る楽しみもあります。
それは想像力と創造力をフルに使うゲームです。今日は何が食べたいのか食べさせたいのか考え、いま冷蔵庫などに何があるのか、また必要なのかを調べ、持っている調理具でできる最も効率的な方法とセッティングをして・・・。
さあ、そして最もおいしくたべられるフィナーレを演出しましょう。
ね、とっても面白いでしょ。


■ ひと手間かける楽しい暮らし   第12号
最近活字離れが進んでいるって聞きますが、あなたはどうですか。本なんて1ヶ月に1冊も読まないって人も多いんじゃないでしょうか。テレビの方がずっと情報量は多いし第一ニュースなんかではスピードが速いし臨場感がある。
でもゆっくり味わったり、内容をじっくり考えることは飛び去って行く画面の前ではとても難しいことです。さっき読んだ文章を読み直してそこからこころをさまざまな空想の世界へ飛び立たせたりすることも楽しみの1つです。
私個人としては、夜ひとりで手元灯をつけてお酒を片手に本を・・なんてのが嬉しいですね。読書の秋です。ゆったりとした時間を持ちませんか。
■ ひと手間かける楽しい暮らし  第11号   
遊ぶって楽しいです。大人も子供も皆遊んでいるときの顔は輝いています。
でもどんなことしているんでしょうね。今の子供ならTVゲームでしょうか?
大人はカラオケ、パチンコ、旅行、それともテレビでゴロ寝ですか。男同士ならバー・キャバレーなんてのもそうかも知れません。
でもよく考えてみると、それって全部お金を出して遊んでもらっているってことじゃないでしょうか。何でも興味があれば夢中になれます。道路に落ちている石っころ1つ、山で拾った木の枝1本,布切れ1枚丸めたお人形で遊べたんじゃないですか、
昔アナタは。友達と一緒にお金も物も無くても遊ぶ能力を持っていませんでしたか。自分から遊べる力を持ちましょう。


■ ひと手間かける楽しい暮らし   第10号
コーヒーの好きな人が多いですね。なんと言ってもあの香りでしょうね、魅力は。そして眠かったりちょっと元気が欲しいとき、コーヒーがお似合いです。
でも、そのおいしいコーヒーが駄目な人も結構みえるんですね。ある人は夜寝床についてもまったく眠れなく、なぜかと考えたら昼間コーヒーパンを食べたんですって。お湯をつぐだけのインスタントも便利だけど、やはりミルで豆を引いてドリップするのは落ち着いていていいものです。ミルクたっぷりのカフェオレも好きです。
友人とおしゃべりをしたり、ひとり物思いにふけるとき、豊かな味わいと香りを楽しむのは人間らしいひとときのようです。

■ ひと手間かける楽しい暮らし   第9号
喫茶店のモーニングセットをご存知ですか。名古屋のそれは有名です。ちょっと前までは、コーヒーを注文すると、ゆで卵とトーストがつくのは普通、それにサラダとバナナがついたりして。午前10時くらいの喫茶店はお母さんでいっぱい。でもお父さんは何を食べて出勤していったんだろう・・・?
それもいいけれど、休みの日なんか自分で朝食を作るのも楽しいです。味噌汁の具は油揚げとワカメ、玉ねぎなんかもイイナ。あったかいご飯に玉子か納豆、作っておいたカブの漬物で「いただきま〜す!」。朝日を浴びながらの食事は本当に幸せを感じます。自分の生活の質を守るのって実は楽しいことだったのですね。

■ ひと手間かける楽しい暮らし  第8号
歩く。私達は普段歩いているんですが廻りをあまり見ていないような気がします。通勤とかなんてひたすら時刻に気を取を取られ足元か信号しか見てないんじゃないでしょうか。
まして自動車に乗ってるときにはそれこそ100mさき500m先しか見えなくて、たまに同じ道を歩いてみると、「あれ?こんな建物あったっけ!」とか「この木はこんな色だったっけ?」と普段自分がこうだと思っているモノが実際は違っていることに
気づかされます。ゆったりのんびり歩いてみると、あれあれいろんなモノが見えてきます。道端に小さな花が咲いているのを発見し、花弁には赤色に黄色が混ざっていて茎が鮮やかな緑だったなんてわかると嬉しくなってしまいます。そんな目で見てみるといつも見ている人の良いところが見えたりして・・・・。

■ ひと手間かける楽しい暮らし  第7号
ウチには杉の板の床置きテーブルがあって、毎日そこで食事をするんです。大きさは厚さ4cm幅35〜50cm長さ2mです。5年ほど前に自然なものを使おうというイベントがあって、地元の木材屋さんが仮の机にしてたのを譲ってもらったんです。
値段はなんと2000円。真中に節があるから安いんでしょうね。それを自分でヨイショって電気カンナをかけてネ、ニスを塗って出来あがり!四すみにレンガを敷いて食卓テーブルが出来たってワケ。簡単だけど風情があっていいもんです。
2000円で買って5年たったから・・・あっ一日1円くらいの勘定か。
みみっちいけどウレシイネエ。自分でやったら安くて面白い。止められませんネ。


■「蚊帳」

蚊帳。これ「かや」って読みます。ひょっとしたら何だか知らない人がいるんじゃないかな。畳(たたみ)に布団(ふとん)を敷いて蚊取り線香を焚いてと、おもむろに蚊帳を張る。そう寝るときに蚊が入ってこない空間を作るものです。
最近はアルミサッシにエアコンの完全密閉。涼しいけれど何か空気が淀んでいるみたい。電灯を切ってテレビも切って団扇(うちわ)を用意してゆったりとしませんか。ひとり物思いにふけるなんてちょっといいじゃないですか。


■ゆっくりずむでいこう

お掃除って好きですか?あんまり・・って言う人が多いですけど、だ〜いすき!と言う人もいらっしゃいますね。そういう方はお洗濯もお好きなのかも知れません。
薄汚れてしまったモノがきれいにしたとたん活き活きとしてくるのがたまらないのでしょうか。空気も澄んだような気がしてきます。充実感があるんでしょうね。見捨てられたイノチが蘇るのが掃除・洗濯・修理の世界でしょう。そうならモノ助け、いや人助け、いえいえココロを救うのかもしれません。
ゆっくりずむでいこう
ひと手間かける楽しい暮らし VOL.5
■野生を取り戻そう

現代の日本はほとんどの物やコトがお仕着せで、自分の工夫を加えることが少なくひと手間かけなくとも済んでしまうようです。作家の故開口健によれば、ベトナムの豚はピンクの肌をしてきれいだが目玉が猛獣でギラギラしていて、南米の田舎で飼われている豚は逃げ出すとたちまち牙が生えてイノシシになるそうです。
私たちは知らず知らずのうちに野生を忘れ牙を抜かれてしまっているようです。
何か小さなことでも自分でやってみたいですね。野菜を作ってみる、木を切る、家畜を飼う(できればさばいてみる)、温めるだけで食べられる料理ではなく、野生のにおいのする素材で料理をするなど・・・自然との一体感が必要なのではないでしょうか。
ひと手間かける楽しい暮らし VOL.4
楽器って聞くと何を思いますか。バイオリン?ピアノ?それともギター?電気仕掛けのもありますね。みな精巧で自分では修理も出来ないみたい。これらと違って世界のどこでも昔からある素朴な楽器も楽しいものです。アフリカのカリンバは指ピアノと言い木の箱などを共鳴箱にし、鉄線の先端をつぶして何本かを箱に取りつけ、指ではじくとピンピンと鳴ります。オーストラリアの原住民アボリジニは、蟻が食べて筒になった木の片方を口で吹いて、ボーボーと時には鳥が鳴くような音を出します。どれも西洋の音階ドレミファでない原始の音です。カリンバなんて自分でも作れます。音楽はカセットラジオから流れてくるだけのものじゃないんですね。

ひと手間かける楽しい暮らし VOL.3
テレビを消して、ついでに電灯(蛍光灯)も消して食事をしましょう。ロウソクの炎にほのかに浮かぶ愛する人たちの顔。小説家の谷崎潤一郎の書く「陰影礼賛」のこころはあからさまではない光と影がつくる幽玄の世界です。
ある人の話を聞きました。仕事をやめ、お金がなくなって電気を止められ、ロウソクをつけて夫婦二人でお風呂に入ったとき、奥さんが「アダルトな雰囲気ね」と楽しく言われたことで救われたそうです。こういうのを「作る」のではなく、「創る」と言うのでしょうね。   
あらためて一日のあわただしさから降りて自分と向き合ったらどうでしょうか。



■手づくり照明
手作り照明を作ってみませんか。いや、簡単簡単。材料は薄い紙、できれば和紙がいいですね。それに木の枝、竹・・・何でもいいんです。それを釘とか接着剤でかたちをつくって、紙をのりで貼りつける。あとはホームセンターなどで買ってきた豆電球、ソケット、コードとプラグを組み合わせてと。中間スイッチもあると便利です。電気を入れてごらん、それはもう、あなただけの光の世界が出現するのです。必要なのはアナタの感性です。できるかって。いえ、心配いりません。あなたはあなたを一番知っています。それでいいんです。秋の夜は自分だけの照明でゆっくりすごしませんか。友達に見せてごらんなさい、きっとどこで買ったの?って聞かれますよ。

■手づくりカレー

うう〜暑い!こんなときは、冷たいビールをグッと、もいいけれど、逆に汗タラタラの辛あ〜い食べ物がおすすめ。
ひとつ市販のルーではなくて、スパイスから作るカレーはどうでしょう。ではまず、フライパン(中華なべ)にサラダ油を熱しクミンシード(香り)を小さじ1。泡だったらみじん切りにしたたまねぎを2個入れて徹底的に炒めます。そこへターメリック(これがカレーの色)小さじ2、コリアンダー大さじ1、チリペッパー(辛さの元)小さじ1、塩小さじ1、できればニンニク・しょうが(みじん)を各小さじ1.あとはトマト缶1つ、水と野菜を入れて待つだけ。簡単・安い・健康的。
さっぱりしておいしいカレーの出来上がり!!